腹ぺこオオカミはご機嫌ななめ

その19。ツカサ

ウサギが僕の部屋にいる。
急な展開だったけど、このチャンスをなんとかモノにして、
ウサギの気持ちを僕に向かせたい。
今のウサギはいつものウサギだ。
頬を少し、赤くして、僕の目をまっすぐ見て、
一生懸命話す。
どう見ても、僕が好きだと思うんだけど、
とそっとため息をつく。
この1ヶ月半位、ものすごく避けられていた気がしたけど、
理由がはっきりとわからない。
そのうちに上手く聞き出したいな。
また、寮に戻ったら、会えなくなるんじゃ、
僕はストーカーに逆戻りだ。


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