No.1ガール〜桜の姫〜①


ドンっ


理「うわっ」



この角を曲がればもうすぐという所で、ちょうど曲がってきた人と思いっきりぶつかった。



その拍子に尻もちをつき眼鏡が落ちてしまった。



い、痛い。お尻がじんじんする…。




「悪りぃ、大丈夫か?」




痛みに少し顔を歪めていると、頭の上からどこか聞き覚えのある声がした。




そうだ、私も謝らないと!




理「あ、こちらこそすみません。大丈夫で、す……え。」




謝ろうと顔を上げた瞬間、思わず目を疑った。




だって…私がぶつかったのは、今一番会ってはまずい人物No.1。



神谷翼だったからだ。



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