【注意・ラストにお知らせ追加!】お遊びなんかじゃいられない
最初はどうにか自分自身を叱咤激励していたものの、誰にも気づかれず時間は過ぎてゆき……不安と恐怖だけが残る。


『誰か助けて………もう30分だよ……』


ケータイの充電は切れたが腕時計は付けていたので、閉じ込められてどれ位時間が経ったのかは分かっていた。


『すみません!誰かいませんか!?』


一定の時間ごとに助けを求めても誰にも分かって貰えなくて、どんだけ苦しかったか。


段々明るかった空がオレンジ色に変化していき、疲労でうつらうつらとして段ボールに頭をぶっけていると――――…京極君の声が、廊下側から聞こえたの。
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