時代を越えて、恋人になっちゃいました。
Sept Ciel

夏休みが明けちゃいました。




長いようで短かった夏休みが終わった。


私も夏に剣道の大会の個人の部に出場した。



結果は圧勝。


早くも高校1にのぼりつめましたよ。


3年の人とかとも、さすがにもう体格も変わらないから、あとはゲームメイクだけ。



そうなったら勝つのは簡単。


ちなみに夏休みの部活で私にメッタメタにやられた徳和先輩率いる男子団体も優勝。


女子団体は私を入れなかったから、初戦敗退。



どうやら団体に私を入れるかどうかは徳和先輩と顧問がもめたらしい。


徳和先輩は私を入れたかったけど、顧問が「3年生に華を持たせたい」とかなんとか言って押し通したらしい。



ま、結果は華も何もって感じだけど。



休みの間、徳和先輩とは何度も試合をした。


もちろん部活の時間外だけど。



その度に勝つのは私。


でも先輩は、何度も何度も竹刀を構えていた。



最後の方は私が半分の力だったら、まあまあ試合になるようになった。



大きな進歩だ。


夏いっぱい思い切り剣道に集中した徳和先輩は、他の3年生より少し遅れて引退していった。


ちなみに新しい部長は2年の風沢 翔李(かぜさわ しょうり)先輩で、副部長は長渕 ほのか(ながぶち ほのか)先輩。


風沢先輩は男子団体の副将だった人で、実力はまあまあ。

ついでに生徒会長も務めている。


とにかく、リーダーシップのある先輩。


対して長渕先輩はちょっと気弱な先輩。


個人戦でまあまあのところまでいってたから、実力はあるはずなんだけど、自己表現力に乏しいというか、なんというか。


ものすごく静かな先輩。



ま、長渕先輩以外の2年生女子はキャピキャピしてるからなぁ。


私が顧問でも、長渕先輩を選ぶわ。



だって、無難だし。



< 174 / 251 >

この作品をシェア

pagetop