時代を越えて、恋人になっちゃいました。



「それでさ〜」


相変わらず楓香は楽しそうに話し続けていた。



ごめん、ほとんど聞いてないわ。



でも、それが悟られないよう、適当なところで無難な相づちを打ちつつ、学校へ向かった。





「おはよ〜」

「おっはよーん」

「蒼空、おめでと! 」



道すがら、クラスメイトにたくさん声をかけられる。


それに返事をするのは、正直大変。



でも好かれても損はないよね。


そう思ってたのは甘かった。



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