時代を越えて、恋人になっちゃいました。



デートに行っても、蒼空の話のほとんどは翔真の話だった。



昨日の夜の話。

寝起きが悪いこと。

カレーを作ったら、文句を言われたこと。




蒼空がする翔真の話は尽きることがなかった。



蒼空のスマホの中も、俺との2ショットと同じくらいかそれ以上、翔真や翔真との写真が多かった。



きっと今まで蒼空は翔真の優しさに気付いていなかっただけなんだ。



そして気付いてしまったら、そっちへ行ってしまう。




そんなの、ずっとわかってたじゃないか。




蒼空が恋について、真剣に考えた時、俺は身を引くしかないって……。




「…っそ、かっこわりー俺」



だから流れるこの水は、涙じゃなくて雨ってことにしておこう。




【誠司 side end】


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