冷たい君と青春中。


「あっ、あの…っ、ありがとうございます…!」

涙と血でぐちゃぐちゃになった顔で水野くんにあたまを下げていた

「別に…、からだ大丈夫」

発音に疑問符をつけないところが今思えば水野くんらしい。


「は、はい!大丈夫です!ありがとうございました!」

そのあと水野くんは、まるで自分は関係ない、と言わんばかりにすぐに来た電車にのって帰っていってしまった。

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