Fighting fantasia
ウラヌスとユピテルは、愕然とその戦いを見守る。

まるで違う次元の戦いだ。

あのエフェスが、マーズも、ユピテルも、ウラヌスも、誰一人として太刀打ちできなかった敵が、健二一人に翻弄されている。

「ぐっっっっっ!」

空中で急停止し、ようやく体勢を立て直したエフェス。

「調子に乗るなぁっ!」

右手に光球を発生させ、健二目掛けて投げつけようとするも。

「!?」

瞬時に目前まで詰め寄った健二により、その右手を摑まれる。

そして。

「調子に乗ってるのは貴様の方だ」

逆にその光球を取り上げられた挙句、顔面に投げつけられる!

爆発と共にまたも吹き飛ばされるエフェス。

「く、くそっ、この俺が…!」

激痛と閃光から解放され、ようやくエフェスが目を開けると。

「なっ!」

そこには右掌を広げ、構えている健二の姿。

「終わりだ」

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