Fighting fantasia
それだけに留まらない。

健二が放った渾身の光線は、ウラヌスの光球をも押し返していく。

「なっ!」

ウラヌスのすぐ脇を掠め、大気圏外まで吹き飛ばされる極大光球。

光球が地球外へと押し出される様は、宇宙空間からでも見て取れた。

凄まじい光を放ちながら、地球から遠ざかっていく光球。

地表への激突は避けられ、何とか被害は免れた。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

ベタリと地面に尻餅をつき、健二は呼吸を乱す。

こんなに疲れたのは久し振りだ。

やはり地球での修行だけでは、彼らの一族本来の強さは発揮できないという事か。

修行不足を痛感させられる。

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