美しいだけの恋じゃない
歩美ちゃんの名前が出た時から予想はついていたけれど、やはり情報源は彼女のお母さんであったようだ。
ただ…。
「親にだけは絶対にバレたくない」という私の意見を尊重し、歩美ちゃんはあの事を家族にはもちろん、事情を知る友人以外の前では口にしていなかった筈なのだけれど。
今から思えば彼女にも重い十字架を背負わせてしまう結果となった、あまりにも我が儘で身勝手で自己中心的な主張だけれど、とにかくあの頃の私は親が傷付くのは自分が傷付く以上に辛い事だったのだ。
だけどおばさんはいつの間にかその事実を把握していた。
歩美ちゃんが当時からこっそり相談していたのか、それとも最近になってもう時効だからとついポロリと暴露してしまったのか。
『あ。誤解しないでね?それは歩美ちゃんから伝わった情報ではないらしいから。あの子は昔も今も何も言っていないらしいわよ』
するとお母さんはまるで私の心を読んだかのような返答をした。
『歩美ちゃんのお母さんのパート先に最近新しく入った人がいて、その娘さんが偶然、あなた達の高校の同級生だったらしくて。と言っても3年間別のクラスだったみたいだから在学中これといって接点は無かったし、本来ならそのままずっと気付かずに過ごしていたハズだったんだけど』
「え…」
ただ…。
「親にだけは絶対にバレたくない」という私の意見を尊重し、歩美ちゃんはあの事を家族にはもちろん、事情を知る友人以外の前では口にしていなかった筈なのだけれど。
今から思えば彼女にも重い十字架を背負わせてしまう結果となった、あまりにも我が儘で身勝手で自己中心的な主張だけれど、とにかくあの頃の私は親が傷付くのは自分が傷付く以上に辛い事だったのだ。
だけどおばさんはいつの間にかその事実を把握していた。
歩美ちゃんが当時からこっそり相談していたのか、それとも最近になってもう時効だからとついポロリと暴露してしまったのか。
『あ。誤解しないでね?それは歩美ちゃんから伝わった情報ではないらしいから。あの子は昔も今も何も言っていないらしいわよ』
するとお母さんはまるで私の心を読んだかのような返答をした。
『歩美ちゃんのお母さんのパート先に最近新しく入った人がいて、その娘さんが偶然、あなた達の高校の同級生だったらしくて。と言っても3年間別のクラスだったみたいだから在学中これといって接点は無かったし、本来ならそのままずっと気付かずに過ごしていたハズだったんだけど』
「え…」