キミの首輪に、赤い糸を。

「ほんとは、どこにも行って欲しくなかった」

次の日、真白は相変わらずの低血圧らしく、気持ち良さそうにすやすや眠っていた。


「もう、幸せそうな顔しちゃってさ」


一言そう言い残して、家を出る。

学校かあ...。

正直、すごく面倒。
真白とゴロゴロしてたいなぁ、なんて考えてしまう。


「おはよう、和咲!」

「あ、おはよー、唯」

「昨日、大丈夫だった?」

「えっ?」

「風邪、ひいてたんでしょ?」

「あ、あぁ、うん。今はもう全然平気」


そうだった、昨日、休んでたんだった。
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