キミの首輪に、赤い糸を。
1

「やっぱり、恋ってするべき?」

「...だからこの公式を利用して...」


そんな先生の説明も、最早ただの子守唄。
私は肘をついて、コクンコクンと船を漕いでいた。

そして、チャイムの音が聞こえ、ゆっくりと目を覚ます。

眠い...。
その感情だけが頭の中を埋めていく。


「かーずさ」


その声に顔を上げると、そこには唯がいた。


「んー、唯ー、おはよ」

「あははっ、また寝てたの?」


無邪気にそう言って笑うのは、私の親友である栗原唯。

唯は小柄でいつも笑顔で可愛くて、すごく女の子らしい子。
だから、すごくモテる。
だけど唯は女の子からも好かれてるから、変に妬まれたりしない。

私から見ても、すごくいい子だと思う。

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