瞳の奥の真実
 3人でいる時は、あんまり水沢くんの横に座らないようにしていたけど、まだ岡崎くんが来ていなかったので、水沢くんの横に座った。

 気配を感じたのか、ゆっくりと瞼が開く。

 少しドキッとした。

 ちょっと微笑むと、私の手を握りしめた。

 いきなりがばっと起き上って、立ち上がった。

「がんばるぞ!」

 大声でそんなことを言うから、笑ってしまった。

 笑いながら岡崎くんがそばに来る。

「水沢、ここ図書館だから」

「ああ……うん」

 まだ少し寝ぼけている感じだったので、岡崎くんと顔を見合わせて笑った。

 水沢くんはまた寝てしまった。
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