天晴
バスと虹とアマガエル




バスが来た。



乗ってみることにした。



一番後ろの窓際の席。



周りを見回すと、



お年寄りに席を譲る女子高生がいた。



いい時代だな。



そんな時代にボクは生きているんだな。






走り出したバス。



ゴールはもう決まっているのに、



途中で止まって、また走って。



まるで何かを積み重ねているようで。






ほら、そんなに遅く走るから。



雨もすっかり止んでいて。



バスを降りたらその先で見えた虹。






何色って言えばいいんだろう。



いや、いい。



「虹色」だなんて表したくない。



何色かわからなくたってそれでいい。






綺麗だから、



それでいい。






カエルが鳴いた。



小さな小さなアマガエル。






家へ帰ろう。



明日も頑張って生きて行こう。




< 64 / 100 >

この作品をシェア

pagetop