僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory







「……わかったよ」



ぐったりしていて今にも意識の飛んでしまいそうな昌のことを抱き上げたおじさんが

アタシをみて微笑んだ





そしておじさんの車で昌のかかりつけの病院―――黒木総合病院へ向かう




アタシはおじさんの診察室の外の廊下で待っていた

今診察室の中には昌とおじさんがいる

扉は閉まっているはずなのに

時折昌の喘息の発作が聞こえてきて

思わず耳を塞いでしまった

アタシは普段音楽はイヤホンで聞くけど

今ほどヘッドフォンが欲しいと思ったことはない







「……梓紗ちゃん」


「おじさん……」




おじさんは黙ってアタシにハンカチを差し出してくれた

受け取りながらもう片方の指で目元に触れると濡れた

…発作を聞くのが嫌で嫌で仕方なくて

泣いてしまったんだ…アタシ





「昌は……?」





涙をハンカチで拭きながら尋ねる





「さっき喘息の発作を起こしたのは聞こえていたかな?

その後熱が高いのもあったからか
意識を飛ばしちゃったんだ

今は解熱剤とか発作を止める薬を含んだ点滴をしながら眠っているよ」





おじさんの浮かべる笑顔は「大丈夫だ」を意味していて

アタシはますます泣いてしまった








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