僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
昌が目覚めたのを確認したおじさんは
見回りに行ってしまった
病室内に沈黙が続く
アタシも昌も何も話さなかった
「……言わないでよ…」
アタシが沈黙を破った
「……え?」
「言わないでよ…
言わないでよ!
アタシに“ありがとう”なんて言わないでよ!!」
「あ…梓紗ちゃん…ケホケホッ」
「アタシは…アタシは……」
アタシはその場に泣き崩れた
さっき止めたはずの涙が溢れて止まらない
「アタシは……
“ありがとう”なんて
言われる存在なんかじゃないの……」