僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory
そして高校生になった時
ボクは久しぶりに真琴の元へ向かった
小学生の時と比べ
ボクは喘息の発作を起こさなくなっていた
中学生の最初の方は起こして
何度も体育を見学していたけど
卒業間近になった頃には
体育にも軽いものなら参加できるようにまでなっていた
入院も真琴と同室になったのが最後
真琴と会うのは実に3年ぶり
真琴と別れてから3年間
ボクはずっと悩んでいた
迎えに行くと真琴には言ったけど
本当に有言実行出来るのか
真琴はどうかわからないけど
ボクはずっと真琴を好きでいられるか
不安だった
だけど3年経ってわかった
ボクは真琴以外好きになることが出来なかった
良いと思う女子に会うこともなかった
ボクの中で異性の基準は真琴だったんだ
真琴を超えられる女子など存在しなかった
どうしてそこまで真琴に惹かれているのかわからなかった
真琴は正直美人でも可愛くもない
人混みに簡単に紛れてしまいそうな地味な子だ
だけど
どこか惹かれているボクがいた
『心くん』
ボクと同い年のくせに
もっと言えば誕生日はボクより後のくせに
先輩のように振る舞う真琴
『わたしより好きな人見つけちゃ駄目だよ』
イタズラを考えている幼稚園児みたいなあの無邪気な笑顔
世間知らずだからか
どこか幼げな
―――真琴にボクは間違いなく惹かれていた