夢中にさせてあげるから《短編》番外編追加
スポーツをしているような感じだなぁ。

うん、嫌いじゃない。

「少しだけ待っててもらえますか?」

「はい、わかりました」

こんなの初めてだ。

やっぱ外見に気を遣うのって……大事なんだな。

私は身なりを綺麗にした今日を嬉しく思った。

★★

会計を済ませて店の外で待っていると、彼が小走りでやってきた。

「時間を作ってくれてありがとう。僕、山城優馬です」

「……神崎乃愛です」

「のあ?!可愛い名前」

私は恥ずかしくて俯いた。

「乃愛ちゃん、俺と少しだけ飲まない?」
< 53 / 110 >

この作品をシェア

pagetop