湖都子のポエム3

逃げる私を捕まえてくれた


あれ以来一度も顔をあわせていなかった

超ぶっきらぼうだけどホントは優しい人

好きだから離れた
大切だから離れた
喧嘩して嫌われたくなかった

だから…逃げたんだ
彼を好きにならないように…

もう二度と会えないと思っていた

この温かい手が…
逃げる私を捕まえてくれた
彼の愛情に気づいた

思いがけずあなたに会えて嬉しかった
また会えて嬉しかった
夕陽をあびた優しい笑顔

今を楽しもう
もっと素直にありのままの気持ちを認めて…
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別れて以来、一度も会ってなかったアラン。もう二度と会わないと思っていたのに…

喫茶店で働く愛里に会いにきた。

フランスの雑誌…を渡された。
「見れば、わかる」

付箋紙がついているページを読んで、わかったこと。アランの子供を妊娠したと言っていたあの人のことが書いてあった。アランの父親と関係をもって、アランの父親との子供…
「ホントに?」
「アランとは…」
「何もなかったよ。」
「なんのために…私は…」
「怒ってないよ。でも、頼ってほしかったよ。話してくれたら、そんなの違うって教えたよ。俺はあの女を殴りにいけばいい?」
「や…やめて」
「あの女のせいで愛里がいなくなったのなら、愛里を傷つけたのなら、殴ってやろうかと思ったのに…」
「あの人が妊娠したのなら、アランはあの人といるべきだと思った。でも、…くなかったの。あの人とアランがいるとこなんてみたくなかっの。そんなの耐えられない…」
「ずっとそばにいて。愛里がいてくれてよかった。会いたくて、もう限界だった。俺はいつも愛里のこと考えてる。俺から愛里を取り上げないでよ。俺、もう愛里なしじゃ生きていけないんだ」苦しげに、声を振り絞り言うアラン
誰かに必要とされてるって、嬉しい。強くて、熱い言葉に、すごくドキドキしちゃった。今もドキドキしてる。

アランは不安にならないと思っていた。いつも強気で…でも、不安にねるのは同じなんだね。私だけが不安なんだと思っていた。でも、違ってたんだね。アランにもこんなに熱い思いがあったなんて…私は愛されていたんだね。

「俺に会えなくて、少しでも寂しかった」
「寂しかったよ、だからこっちで…他の人と付き合って…」
「この恋は、もう諦めない。愛里に男がいても渡さない。俺の隣から離れないようにしてやるから。手段は選ばない」
「…な…何をする気なの…」
「もうわかってると思うけど、俺の気持ちは重たいよ。愛里、俺は何をするかわからないよ」
そう言った後、強く抱きしめられた。
「だ…大丈夫だから、やめて。もう別れたから」
ギュッと引き寄せられ、唇に柔らかい感触。近づいた距離は0。触れる体温。アランの想いが伝わる温かいキス。

「好きだよ。俺は愛里だけが好きなんだ。他には何もいらない。これだけは信じて。誰にも渡さないよ。」
私のこと本当に想ってくれてるって、わかる。
アランの言葉を信じる…よ。私も本当の気持ちを伝えるよ
「わ…私も…好きです…っ」

思いがけない再会が、運命を変える。私たちの運命の予兆。逃げられない私の恋。

忘れようとした恋。新しく、これから始まる
「沢山すれ違ったけど、今度こそ、ずっと一緒にいてね。ずっと」

パパに会いたいって言うから、夜会いにいった
「俺たち結婚します」
プロポーズもされてなかったのに、いきなり…

フランスで2人で結婚生活を始めることに…



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