鬼社長のお気に入り!?
プロローグ
今まで目に映るものすべてが輝いて見えていたのに、ある日突然に灰をかぶったように色彩を失ってしまった

青い空も、花も、木も……。


いったい何のために自分は存在するんだろう――?


どん底の中、なにも見えずにただ闇雲にもがいて、たったひとつの怒りの感情だけで生きてきた。


そんな真っ暗な人生でも必ず頂点に登りつめる。と、自身にそして家族に約束した。


そんなことが己の活動源だなんて虚しすぎるとわかっている


けれどもう遅い。身も心も鬼に取り込まれてしまったんだ。


ドロドロとした沼に飲み込まれて、必死に手を伸ばしても


いまさらこの手を掴んでくれる救世主なんていない。


いないんだ……――。
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