鬼社長のお気に入り!?
 喉が渇いて限界だった私は、キャップをあけてグビグビと冷えた紅茶を半分まで飲み干した。


「あはは、よっぽど喉が渇いてたんだね、買ってきてよかったよ。あと少ししたらステージの方でソニックビューティーの発表するから、杉野さんもちゃんとブースで聞いててね」


「はい! もちろんです。頑張ってください!」


 私は桐生さんに向かってぐっと拳を握った。


 時計を見ると午後一時になろうとしているところだった。ソニックビューティーの発表が刻々と迫っている。すでにステージの方ではパンフレット片手に商品の説明を聞こうと人が集まってきていた。
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