鬼社長のお気に入り!?
 美智は自分の仕事が珍しく押していて、昨夜頑張ってはいたものの、結局この場には来れなかった。


「ふぅん、なるほど。けれど、このソニックビューティーはエステ器具ですよね? あなたのように可愛らしい女性があのステージで説明された方がよっぽど説得力あるような気がするのですが……」


「え……?」


 か、かか可愛らしい……って、私が――?


「あ、これは失礼。つい思ったことを口にしてしまいました」


 ジェントルマンさんは、時折質問を交えながら私の説明を真剣に聞いてくれた。自分のデザインしたものをこうやって形にして、みずから説明できることに私は人知れず喜びを感じた。
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