1人ぼっちと1匹オオカミ(上)
とりあえず、輝星さんには『了解しました』メールを送信します。
送信し終えたと同時に担任が教室に入って来たので、携帯はまたポケットに戻ってもらいましょう。
担任が入って来ると、一応席に着く生徒たち。チャイムが鳴る寸前に教室に滑り込んできた雷斗くんは、何事もなかったかのように席に着きます。
担任は出席を確認すると、全員集合なことに苦笑を浮かべます。
まぁ、この高校は特殊で朝の出席確認さえ取れれば、授業を出ていなくてもその日の授業が出席になるのです。
なので、授業中、クラスメイトの姿はほとんどなしですね。残っているのはまじめさんと交代で授業に出ている不良さんだけです。
「全員そろってることだし、席替えでもするか」
「え~」
「よっしゃ!!」
先生、いきなり過ぎです。そして、あんまり意味ないと思いますよ?
一部からは歓声、一部からはブーイングです。先生は気にせず黒板に座席と番号を書いていきます。今回はくじ引きみたいですね。