1人ぼっちと1匹オオカミ(上)

さぼり


 洗濯物を干し終えて、智希と望亜は歯を磨いて靴下を履いて、準備万端です。
 お昼はどこかで食べてきましょう。

 そんなわけで公園に出発です。

 家から歩いて5分ほどのところにまり広くはないものの、遊具のたくさんある公園があります。
 そこに向かってのんびり歩いて行きます。

「みあ、ねーねのて、はなしちゃだめだよ!」

「あい!」

 望亜と手を繋いで歩く私の前には、先導する智希。

 朝、お父さんにお姉ちゃんと望亜を守るんだぞと言われてから智希は急にお兄ちゃんぶっています。
 すこし背伸びをした智希もかわいいです。

 望亜もお兄ちゃんの言うことはしっかり聞いて、私の手をきゅっと握り直しています。

 望亜は素直です。でも時々いやいやが発生するのでもうすぐ第一次反抗期ですね。
< 89 / 313 >

この作品をシェア

pagetop