未来の1/fragment




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一方、教室の向かい側の空き教室で、じっと待機をしていた真弥とさやかにも動きが見られた。



「ねぇ、誰か来たよ‼︎」



ブラインドに指をかけて周りを警戒していた真弥が、後ろで暇そうに大きなあくびをしていたさやかに手招きをする。



「えっ嘘でしょ⁉︎本当に来た⁉︎」



小声で真弥はさやかに伝え、ブラインドの隙間から教室の方を覗いた。



「誰か教室に入っていった…」


「誰誰⁇」


「多分だけど、2組の人っぽい」



何となくだが、誰か分かり納得したさやかだったが、思いがけない人物を見つける。



「ねぇ、丸林が来た‼︎」


「えっ⁉︎何でこんな時に…」


「真弥どうする?」



まさかの丸林が現場である教室へ入って行くのを見た2人は、どうするべきか戸惑い、すぐさま夏海に連絡を入れた。





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