未来の1/fragment





『うん、今バスに乗ってる』



メッセージを見た女子学生は、ニコッと微笑みながらメッセージを送っていた。



『ねぇ、今何の音楽聴いてるの?』



女子学生がメッセージを見た瞬間、ん?と首を傾げていると、前から歩いてきた人が隣の席に座った。


ブレザーの胸ポケットに見覚えのある【 堀澤 】と刻まれた名札がチラリと見えた。



「おはよう‼︎」


「おはよう、えっビックリした‼︎」


「目の前にいたのにさ、全然気づかなかったな」


「ずっと見てたの⁉︎何か恥ずかしい…」



クスクス笑う彼女に軽く肩をぶつけ、彼女も仕返しに肩をぶつけてきた。



男女が仲良く並んで座っているバスは、学校へと向かうのであった。





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