Promise with you
「だいぶ落ち着いてきたよ、でもまだ安心できないから、ちょっと入院かな。」


「そっそんなに、ちはや、喘息ヤバイんですか?」


「喘息の方は落ち着いてるよ、ただ、心臓が暴れまわってるみたいだね。」


「……え?」


「あ、聞いてなかった??」


「え、何のことですか??」


彼氏さんだしいっか…と言いながら、中庭まで連れていかれた。


「ちはやちゃん、心臓が悪いんだ。本人は最近悪くなったと思っているけど、実は先天性のヤツで、かなり厄介な病気なんだ。小さい時階段から落ちて記憶を失ったそうで、心臓が悪いことも覚えてないらしい。」


「心臓が…悪い?え、治りますよね?」


「上手くいけばましにはなる、でも、再発率が高い。」


「うそだ…人違い……ちはや…。」


心臓が悪いなんて…なんで隠してんだよ……。


大事なことぐらい教えてくれてもいいのに…。


「彼氏くん、君がしっかりしないと、ちはやちゃんは元気にならんとよ?だから、彼女を信じて、安心しなさい」
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