俺様王子とメイドちゃん
「来週の模擬試験、頑張ってね。

僕は、美咲さんを応援してるから」


「えっ、湊じゃなくて、わたし?」


わたしはびっくりして、思わず窓の外に

視線を移した。




本当に、蒼くんが?!

すごく嬉しいけど、なんか恥ずかしい


こんなに、カッコよくて綺麗な人が

自分のを応援してくれてたなんて!


蒼くんは絶対に、友達の湊を応援してると

思ってたし





「そう。湊じゃなくて、美咲さんをね。

美咲さんに、ペナルティーを受けてもらい

たくないから・・・」


蒼くんはそう言うと、少しだけ頬を赤く

した。






蒼くん、少し顔が赤いけど・・・

たぶん夕焼けのせいで、そう見えるん

だけだよね


どうやら、蒼くんはわたしの味方を

してくれるみたいだね

すごく心強いっ!




「ありがとう、蒼くん! 頑張るね!!」




そろそろ帰らないといけない時間だ。

わたしは手を降りながら、早足で廊下を

歩きだした。




蒼くんのおかげて、元気が湧いてきた気が

する


試験に向けて、もっと頑張らないと!

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