俺様王子とメイドちゃん
「わたしが、たんかきったのって・・・・やばい?」



「やばいわ。この学園にいられなくなることもあり得ると思う」




嘘でしょ!!!



どうしよう?!





この学園にいられなくなるのはすごく困る



なぜなら、この学園ほど奨学金の高い学校はないから



それに、

“立花学園の特待生”肩書きがあるから、


前は住み込みのメイドとして働かせて


もらえた・・・






「香織、どうしたらいい?」



「うーん、そうねえ。謝りにいくしかないと思うわ」






また、あんなところに行かなきゃ行けないの?!

それだけは、嫌だあっ!!





涙目になるわたしを見て、香織は困ったように笑った――。
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