俺様王子とメイドちゃん
茶髪で目付きの悪い――


「ああっ!!」





そうだ、あの人は・・・


湊って呼ばれてた人







わたしのことを気に入ったとか言ってた

怖い人で、



そして、


わたしが“最低”って叫んだ人――






冷や汗が流れる。



どうしよう?!


これから、あの人にも使えなきゃいけない

んだよね・・・





固まったわたしを見て、彼は意地悪そうに

笑った。



あの顔は、絶対なにかたくらんでるっ!!



わたしは、急いで彼から目をそらした







それは、嬉しそうな、悪魔の笑顔だった。



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