俺様王子とメイドちゃん
私たちは、校舎の隅にある柳の木の下に

座った。






「――なるほど・・・。美咲はこれから

西園寺湊に仕えないといけないのね」


香織は、難しそうにうんうんと頷いた。


 
「そうなの!どうしたらいいんだろう。

絶対にいじめられるよー」


湊の意地悪そうな笑顔が目に浮かぶ。

ほんと怖すぎるっ!



「そうねえ。わたしは美咲のこと、助けて

あげたいんだけど・・・」


そして、少しためらって言った。





「西園寺グループの力が強すぎて、簡単に

手出しは出来ないわね。」



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