天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
それからくだらない雑談をしながら並木道を歩く。

オレは昼休み、
考えていたことを凛に話した。

「なぁ凛」

「んー?」

「凛の元々の性格って
あっちなんだろ?」

「…そーだけど」


あ、ヤバイ。
機嫌悪くなってる…。


「なんでオマエが生まれたんだよ?」

凛はしばらく黙っていた。

「…何?
やっぱあたしが邪魔?」

「違うっつの。
なんでオマエが生まれたかがわかれば、
変わるポイントとか掴めるかなって思ったの。
マイナスに考えすぎだっ」

オレは凛の頭をくしゃくしゃ撫でた。

「…長くなるからどっか寄ろ」

「家来る?
今日は完璧姉ちゃんいねぇから」


二人でオレん家へ向かった。
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