天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「悠介」



突然後ろから声をかけられた。




振り向くと姉ちゃんがいた。



「ちょっといい?」


姉ちゃんはオレの横に座ると、
持ってきた雑誌を広げた。



「?」


何がしたいのかわからなかった。


「姉ちゃん?」




「人を傷つけないで、恋愛なんて出来ないんだよ」


雑誌から目を離さず、
ポツリと呟いた。




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