追憶の彼方に

✩✩対峙②


今、21時を回っている

紗良は、俺が気づいていないと
思っているだろうが、
紗良に男がいて、
その男が、家に来てることも
外で、あってることも
早くから知っていた。

俺は、なんとも、思ってないから
今までは、何も言わなかった。

でも俺は、一華をこれ以上
傷つけたくない。

俺達の為に、身を引いてくれた
結城課長の為にも。


それに、陽向が
紗良の男になついてるみたいだ。
陽向が、よく、まー君と言うから
最初は、保育園の男の子だと
思っていたが
「まー君とママは、とても、仲良しで
陽向と三人で、お風呂に入って
一緒にベットに寝るんだよ。
パパは、なぜ一緒に寝ないの?」
と、言うから

「陽向は、まー君が、好きか?」
と、訊ねると

「うん、大好き。
とても、優しいの
陽向と、沢山遊んでくれるから。」
と、言われて
「そうか、良かったな。」
と、話した事が何回もある。

だから‥‥‥

もう、紗良を解放しようと
そして、お互いに幸せになりたい。
と、そう、思うから‥‥‥

今から、メスを入れてくる。
今日は、男が家に来てるはずだ。



陽向は、寝たはずだから‥‥



よし、行くか!!

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