追憶の彼方に

✩✩見合い?


今日、頑張れば明日から週末。

帰りに優里となぜか、結城課長と
三人で飲み会に。

結城課長の話から
波瑠の報告をすると

優里が、
「良かったね、一華。
幸せになりなさいよ。」
と、言われて
「いつかは、幸せになりたいよね。」
と、答えると
「なに、先の話みたいなこと
言ってるの?」
と、なぜか優里に叱られて
「なに?って。
あっ、そうそう、私 明後日帝国ホテルで
お見合いをするように、母に言われて。
頑張っちゃおうかな。」
と、言うと‥‥‥

課長は、飲んでいたビールを吹き出し‥‥

「もう、課長、なにやってるんですか
汚ない‥」
と、おしぼりで拭きながら
新しいおしぼりを店員さんにもらい
課長に手渡すと

「ありがとうって、ちがう!
お前、見合い?なんで菅野君は?」
と、課長。

「そうよ、波瑠さんは、どうするの?」
と、優里。

「どうするの?って知らない。
波瑠は、離婚したからって、
私と、どうこうなりたいわけでは、
なさそうだし。」
と、言う私に課長は
「それ、菅野君が、言ったのか?」
と、強く言われて
「えっ、はっきり、
言われたわけではないけど、
住む所も探すって、言うことは、
私のとこには、来ないって
ことですよね。
私、勝手に勘違いしてました。」
と、笑ってごまかすと

優里も課長も、あきれていたが

ママの言いつけは、
「絶対だから仕方ないのです。」
と、話した。
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