本当
chapter1
-----どうしてこんなことに-----

考えれば考えるほど理解しがたい。

私は佐々原 蜷(ササハラ ニナ)
・高校1年生

悩んでいる理由は大きく分けて2つある。
・大好きな正と関わりたい
・普通に楽しくこのクラスにいたい

そう思っていた。

「蜷ー!」

私を呼んで前の空席に座ったのは正。
5日くらい前からなにかと関わる機会が増えた。
本当に突然でいきなり今のように名前呼んで近寄ってくる。

「最近の蜷なんかいつもと違わない?」

そう言ってなんの躊躇いもなく顔をのぞき込んでくる正。

((顔近い…))

「なんも変わってない。」

少し動揺しつつ避ける私に

「そー」

とニコニコ笑顔。

「向こうの男の人正を待っているんじゃ…」

「いー」

そう言うと私の机に肘をついて見つめてくる。
さっきまで窓辺で正とイチャついてた人凄くこわい目で見てくるんです。
< 2 / 58 >

この作品をシェア

pagetop