流星の光










「……く。」






かすれた声。




小さくてよく聞き取れない。


でもなんとなく聞いたことがあるような声だった。






「……しずく。」



「お兄ちゃん!」





すると「っふ。」と笑う声が聞こえた。


この笑い方きっとお兄ちゃんだ。




そう思うと自然と笑みが綻びていく。


まずはお兄ちゃんの無事がとても嬉しくて、そして久しぶりの声がとても懐かしい。




でもよく声が聞こえないのは、電波のせいだろうか。








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