曇り





講師用の部屋で俺は黙々と予習をしていた

ぬかりなく。




集中していたから、気づかなかったけどいつの間にか数人いた部屋には俺一人になっていた

気づいてから、少しの間ぼっーとしていると、いきなりドアが開いた




そこには息を切らした俊治の姿



肩で息をしていて、一生懸命俺に話しかけようとしている



仕方ないから、椅子を引いてやり座るように促した




すると、ひょいと椅子に飛び乗り、机に身を乗り出してひそひそと話し始めた






「あのさ…俺、恋愛は自由だと思う。」







< 52 / 64 >

この作品をシェア

pagetop