O♡L
File -4 恋の予感
社内大運動会から土日休みを挟み、今日は週初め。

駅を降りて、会社までのわずかな距離を歩いていると、木の葉を巻き上げて冷たい風が頬を撫でた。


「う〜…寒いっ」

思わず、身を縮める。


あと半月もすれば、11月。

季節は徐々に、秋から冬に変わろうとしていた。



「奈〜緒ちゃんっ!」

すると、後ろから肩を叩かれた。


この声は…。

「光輝さん!」
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