Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
そこで、囮班となった由羅。

颯と二手に分かれて、見張りの兵を相手にしていた。


その依頼の途中で、やけに腕の立つ兵に、一太刀浴びせられた傷だった。

擦り傷とは言え、敵から攻撃を受けたのは、由羅にとっては初めてのことだった。


そしてさらに驚くことに、その兵はなんと…。


“…椿?やっぱり椿だよなっ!?”


…竜之助だったのだ。


依頼中に、竜之助に顔を見られた由羅。
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