淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
コンコンコン
「………」
コンコンコンッッ
「…………」
悠雅はほとんどノックしても応えない
大概寝ているから
「…はいるわよ?」
一応断りの言葉を呟きながらも中に足を踏み入れる
…途端
フワッと鼻を掠める悠雅の普段使っている香水の香り
薄暗い室内
「…いないの?」
キョロキョロと辺りを見渡しながら奥へ進む
突き当たりのベッド
フカフカのそれの上には柔らかそうな掛けシーツ
その中に
悠雅の姿はなかった……
誰かが寝ていた形跡はある
少し乱れたシーツの上
そこに“それ”はあった