目なし女の消えない呪い
その日の昼休み、笹原高校の三年生全員に、グループLINEから目なし女のメッセージが届いた。




美月はLINEのメッセージが来たことに気づき、スマホを机の中から取り出した。




美月はすぐにLINEを開き、送られてきたメッセージを読み始めた。




【今日から、私の復讐が始まる!】




美月は目なし女から届いたそのメッセージにゾッとして、息が詰まった。




目なし女からのメッセージのとなりに表示されている既読の数字は、みるみるうちに増えていった。




〈 みんな目なし女からのメッセージに気づいているのね。

それにしても、この目なし女って、いったい誰なの? 〉




美月はそう思って、教室内を見まわした。




すると、大概の生徒は、スマホを手に持ち、目なし女からのメッセージを読んでいた。
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