目なし女の消えない呪い
「早苗、真面目に毎日生きてるよりも、ルールを破ってはしゃいだ方が楽しいだろ?」




「でも、ルールを破るって、いけないことをしているみたいで……」




早苗がそう言うと、昌広が早苗の肩を叩いて言った。




「早苗は真面目過ぎだぜ。

もうちょっと、お酒を飲めよ。

そうすれば、もっと陽気になれるから」




「でも……」




「お友だちの志織は、早苗よりも楽しんでるぜ。

楽しそうに大輔と話してるじゃん」




早苗は昌広にそう言われ、慣れないお酒に口をつけた。
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