目なし女の消えない呪い
「あなたの瞳を私にちょうだい」




目なし女はそう言って、アイスピックを大輔の瞳めがけて振り下ろした。




大輔は為す術もなく、目なし女が振り下ろしたアイスピックを見つめていた。




アイスピックはものすごいスピードで大輔の瞳に向かっていた。




そして、アイスピックが大輔の左の瞳に刺さったとき、大輔は悲鳴を上げて、倒れ込んだ。




〈 チクショー……、

いてぇよ……。

何も見えねぇよ……。

目なし女の呪いだって……。

ふざけるな!

どうしてオレがこんな目にあうんだ…… 〉




大輔は最後にそんなことを思い、意識を失った。




大輔の意識が戻ることは、二度となかった。
< 118 / 279 >

この作品をシェア

pagetop