目なし女の消えない呪い
「まぁ、過去の卒業アルバムくらいなら、職員室にあるから貸してあげるよ。

でも、大切なものだから、決してなくさないように」




「山中先生、ありがとうございます」




美月と拓也は声をそろえて、そう言った。




「それじゃ、放課後にもう一度、職員室に寄りなさい。

それまでに、卒業アルバムは用意しておくから」




美月と拓也は山中先生のその言葉を聞くと、山中先生に頭を下げて、職員室を後にした。
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