目なし女の消えない呪い
暗くて長い洞窟に、やがて終わりが見えた。




たくさんの分かれ道を通ってきたから、ここが本当に洞窟の一番奥なのかどうかはわからない。




でも、目なし女の声を頼りに、この場所まで来たのだから、この行き止まりが最終地点に違いない。




美月は洞窟の行き止まりを懐中電灯の明かりを照し、そこに長島優子の遺骨がないかどうかを探った。




〈 長島優子の遺骨は、きっとこの行き止まりの近くにある。

私は早く、それを見つけなくては…… 〉
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