僕を愛した罪








次の日。

サボり魔として校内では有名な僕ですけど
真面目に学校だけは通います。

鞄を教室に置いて、すぐさま屋上へ向かいます。




屋上には鍵がかかっていました。

誰かが閉めたのでしょうか?




僕はポケットから針金を取り出して、
鍵穴に差し込み上下左右に動かします。

すると簡単に開いてしまいました。

…チャチな鍵ですね、まったく。





扉を開け、いつものように床に寝転がります。

その際昨日ベッドに寝転がった時ついたワイシャツの皺が目立ちますけど、
気にしないでおきます。






『…何、しているの?』





ふとあの日が蘇りました。

あの日もこんな風に晴れていました。






あの日、僕は。











『…何って…見て分かりませんか?

自殺ですよ。
僕は今から自殺するんです。

見たくなければすぐさま消えなさい』










彼女―――前園愛に

自殺を止められ、

何故か…惚れられました。









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