あなたが教えてくれたから~約束~
1.運命の出会い
ピッ、ピッ、ピッ。
規則正しい電子音。
瞼が重い。
ここはどこだろう?
暗い部屋の中に、ぼんやりと光が浮かぶ。
どうやら懐中電灯の光らしい。
台の上に置かれた光が、人影を映し出す。
看護士さんだろうか。
長身の男の人が、なにやら点滴をいじっている。
眠くて眠くてたまらなかった。
頭も身体も痺れるように動かなくて。
ああ、どうしちゃったんだろう、わたし。
今は、夜だよね?
眠くて閉じそうになる瞼を必死で開く。
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