あなたが教えてくれたから~約束~
どうして神様。
あなたはこんなにも残酷なのですか。
吉原さんから幼子を奪い取って、何が楽しいのですか。
短い生涯を終えたのんちゃん。
痛かったろうね。
苦しかっただろうね。
パパやママと離れて寂しいだろうね。
吉原さん。
笑顔の影のその涙。
わたしが、守ってあげられたらいいのに。
わたしが、支えてあげられたらいいのに。
ふられてしまったわたしにはそんな資格はないけれど。
「汐里ちゃん、いつもと逆だね」
吉原さんの弱々しい声で我にかえる。
わたしはその頭をただ強く、抱きしめ続けた。