あなたが教えてくれたから~約束~







もう遅すぎるとしても、学校に再び居場所が作れないとしても、これからは人のせいにするのはやめよう。






吉原さん。






真っ暗闇だったわたしの視界に、光を当てて照らしてくれた人。





柔らかな声。





優しいまなざし。





白衣の匂い。





つめたくて気持ちのいい、大きな手のひら。







『汐里ちゃんは僕の、大切な人』







思い出すだけで頬が熱くなる。








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